逆流性食道炎について
胃酸が食道まで逆流したり、食道が胃酸に過敏になったりすることで起こる疾患を逆流性食道炎といいます。食生活の欧米化やピロリ菌感染率の低下、高齢化などにより患者数は増加傾向にあり、日本では成人の10人に1人が感染しているともいわれます。
症状は様々ですが、胃酸が上がってくる感じ、胸やけがする、げっぷが出るといったものが代表的です。その他に胸が痛い、声がかすれる、咳が続いている、喉がつまる感じがするなど一見消化器の症状とは考えづらいものもあります。
逆流性食道炎の予防と治療
原因となりやすい食品類としてはチョコレート、アルコール、コーヒー、炭酸飲料、柑橘系ジュース、香辛料、たまねぎ、高脂肪食などがあります。食事療法としてこれらの食品を取り過ぎないようすることが重要です。腹圧の上昇も逆流の原因や悪化の要因になりやすいため、そもそもの食べ過ぎに注意する、食べてすぐ横にならないなど、食事内容以外の生活習慣にも注意を払う必要があります。
薬物療法としては胃酸が出るのを抑える薬で食道への胃酸の逆流を抑えて食道の炎症の改善を目指すほか、胃の動きを整える薬で胃酸と食べ物の流れをよくすることもあります。