つかえ感について

つかえ感のイメージ画像

喉につかえたような感じがあると耳鼻科を受診されるケースが多く見られます。しかし消化器疾患である逆流性食道炎でも喉のつかえ感を起こすことがあります。逆流性食道炎の中でも咽喉頭逆流症で喉のつかえを起こしやすいですが、診断が難しく、見逃されやすい傾向があります。それ以外に更年期障害やうつ症状でも喉のつかえ感が現れることもあります。
喉がつかえるような感じがある、はっきりと診断がつかない方などは一度当院にご相談ください。

つかえが起きやすい疾患

つかえが起きやすい疾患は様々ありますが、最も多いのが逆流性食道炎です。風邪や咽頭炎などでもつかえを起こすことがあります。それ以外の疾患はそれほど多くありません。

  • 逆流性食道炎・咽喉頭酸逆流症
  • 食道や喉の粘膜の知覚過敏
  • 好酸球性食道炎(アレルギーによる食道の炎症)
  • 咽頭がん、食道がんなどの腫瘍
  • カンジダ性食道炎(真菌、カビによる食道の炎症)
  • アカラシア

食欲不振について

人間は脳の視床下部が刺激されることで空腹を感じます。食欲不振の時、脳は空腹を感じていませんが、体は食べ物を欲しています。一時的な心配ごとや疲労による食欲不振はそれほど心配ありませんが、長く食欲不振が続くと栄養不足の状況が続き、心身に悪影響を及ぼす可能性があります。また、体重減少や発熱、嘔吐などの症状が伴う場合も注意が必要ですので早めのご来院をおすすめいたします。

食欲不振が起きやすい疾患

食欲不振が起きる疾患は様々で、消化管に異常がない場合も見られます。その場合の疾患としてはバセドウ病をはじめとする甲状腺機能亢進症、うつや更年期障害などが考えられます。高齢の方では認知症で気力低下し、食欲不振になる方もいらっしゃいます。
消化管に異常が見られる場合の疾患としては逆流性食道炎、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など様々な疾患があります。消化器のがんでも食欲不振を起こすことがあります。
食欲不振が続く場合、まずは胃カメラ・大腸カメラの検査で原因を調べ、治療を行います。甲状腺機能の確認のため、血液検査も併せて行うことがあります。