大腸カメラの検査について

大腸カメラのイメージ画像

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は、肛門から内視鏡を挿入して、直腸から盲腸までの大腸の内部を観察するものです。大腸は長く曲がりくねっているため、大腸カメラは胃カメラに比較し、スコープのチューブを柔らかくしたり硬くしたりできるなど、スムーズに、なるべく苦痛が少なく検査ができるように工夫されています。また胃カメラ同様に、鎮静剤を使用して眠っている間に検査を行うことも可能です。

日本では大腸がんが増加傾向にあり、2021年ではがんで亡くなられた方のうち2番目に多くなっています。初期の大腸がんは、内視鏡手術で切除できる可能性が高く、早期発見により治癒する見込みも高くなります。アメリカでは大腸カメラを受ける方が多く、大腸がんで亡くなる方が減少傾向にあります。頻繁に検査を受ける必要はありませんが、40歳になったら3年~5年に1回は受けることをおすすめします。

大腸カメラの検査はこんな方におすすめ

  • 便潜血反応で「陽性」との診断を受けた
  • 血便がみられる
  • 40代以降で大腸カメラの検査を受けたことがない
  • 腹痛、腹部膨満感がある
  • 貧血を指摘されている
  • よく顔色が悪いと言われる
  • 急激な体重減少があった
  • 大腸ポリープや大腸癌を治療した経験がある
  • 家族に大腸がんになった人がいる
など

大腸カメラで確認が可能な病気

  • 感染性大腸炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 虚血性腸炎
  • 腸結核
  • 大腸憩室
  • 大腸ポリープ
  • 大腸癌
  • 痔核
など

検査前の注意点

検査前日まで

検査当日

検査の流れ

STEP01

大腸をきれいにするため、下剤を飲んでいただきます。当院では個室の前処置室を準備しております。

STEP02

準備ができたら、検査衣に着替え、検査台に横になっていただきます。鎮静剤はこの段階で投与します。

STEP03

はじめは身体の左側を下にしてベッドに横になっていただき、肛門から内視鏡を挿入していきます。必要があれば組織を採取し、炎症やポリープ、腫瘍などが見つかった際は適宜処置を行います。

STEP04

通常は10-15分で検査は終了します。鎮静剤を使用した場合は、約1時間ベッドで休んでいただいてから結果の説明をいたします。

検査後の注意点